費用面は医師とよく相談しよう!根管治療の保険適用について
保険治療で歯を残せない理由とは
保険治療では、国の精度によって70歳未満の全ての国民が3割負担で治療を受けることができます。高齢者の自己負担割合はさらに低い1~2割です。このように、保険証の提示ができれば医療費の負担額を抑えることが可能です。
しかし、その代わりに治療期間や使用する材料の素材、薬剤などが限られてしまいます。根管治療を行えば歯を残せるケースでも、保険治療の根管治療では不十分となり、再発してしまう恐れもあるのです。歯を確実に残したいのであれば、費用が高くても自由診療で治療を受けることをおすすめします。
根管治療における保険適応と自費の違い
保険適用の根管治療と自費の根管治療ではかかる費用が大幅に違うことはもちろん、検査内容や治療内容も異なります。保険適用の場合、検査に使用する機材がレントゲンであるため2次元的な画像しか確認できないのに対し、自費の場合では口腔内や顎の骨を立体的に確認できる3次元CTが選択可能です。
また、感染症のリスクの大きさも注意すべきポイント。自費ではラバーダムを使用して無菌状態を確保できますが、保険適用では通常の歯科治療と同じ状態で根管治療を行うため、唾液が根管内に侵入して細菌感染を引き起こすリスクが大きくなります。使用する器具や薬剤も違うので、慎重に検討してくださいね。
根管治療で保険適応となるマイクロスコープ治療とは?
マイクロスコープ治療とは、歯科用顕微鏡を用いた治療のことを指します。歯科医院によって保険適用になるかどうかが異なるため、事前に確認しておきましょう。
保険適用になるマイクロスコープ治療では、精度の高い検査と精密根管治療を行うことができます。歯を残したい方、一度の根管治療でしっかりと完治させたい方におすすめの治療方法です。歯科用顕微鏡を使うと、目視では確認できない根管内を隅々まで確認し、患部を残さずきれいに取り除けます。